最初の講座から約半年。
プログラムを見ると、いよいよSMAART最後の講座です。(早かったです!)
今回は、『アートカフェ アイディア発表会』と題して、
受講生が考えたアートカフェアイディアを発表し、講師にアドバイス等してもらう形でおこないました。
全員の発表は時間的に難しかったので、代表して5名の受講生に発表してもらいました。
講師は、
森 司さん(アーツカウンシル東京)、NadegataInstantParty(美術ユニット)の中崎さん、山城さん、野田さんです。SMAARTの開講式でも講師をしていただきました。
【アートカフェ アイディア発表】
ここからは5名の発表者のアイディアを掲載していきます。
発表者① 西ノ首有里子さん
・アートカフェタイトル
『おひとりさまカフェ~とにかく、なんか書きたくなる~』
・コンセプト
外に出て、一人で気兼ねなくゆっくり過ごせるカフェ。スマホなど見なくても、本や雑誌、新聞などがなくとも充実した時間を過ごせるカフェ。とにかく、何か書きたくなるカフェ。
※《アートカフェアイディアシート》を発表者の方に作成してもらいました。
PDFにて掲載しておりますので、ぜひご覧ください!
西ノ首さん アートカフェアイディアシート ←こちらをクリック
発表者② 井上栄信さん
・アートカフェタイトル
『里山カフェ~例えば、落ち葉焚きカフェ~』
・コンセプト
最近、外で遊んでいる子供たちを見かけなくなった。そこで、子供と一緒に日がな一日過ごせ、遊ぶ子供をお茶を飲みながら見守る。普通の公園では禁止されているコトをイロイロ体験できるカフェ!
井上さん アートカフェアイディアシート ←こちらをクリック
井上さんは2案出してくださいました。もうひとつをご紹介します。
・アートフェタイトル
『野点/野掛け for Cyclist』
・コンセプト
自転車乗りのためのお休み処を!
・井上さん② アートカフェアイディアシート ←こちらをクリック
発表者③ 志波環恵さん
・アートカフェタイトル
『SAGAの財(たから)(器・茶・菓子・ヒト)を楽しむアートカフェ ~ココロもカラダも元気に~』
・コンセプト
佐賀の宝を活かした日本茶講座を開催したい!そんな想いが詰まったアートカフェアイディア。
実際に茶器セットを持参いただき展示してくださいました。また、講座後におこなわれた懇親会にて、茶樹セットを使ってお茶をふるまってくださり、売茶翁のようでした。
・志波さん アートカフェアイディアシート ←こちらをクリック
懇親会にてお茶をふるまってくださった様子です!
発表者④ 小石 克さん
・アートカフェタイトル
『モバイル・カフェ(アート屋台)』
・コンセプト
人と人、アートと人をつなげるアート屋台。気軽に出ていき、人を繋げる「おせっかい」を。
・小石さん アートカフェアイディアシート ←こちらをクリック
発表者⑤ 古賀隆正さん
・アートカフェタイトル
『meisou_Suru_Cafe』
ご自身で作成された映像を中心にして発表してくださいました。
・古賀さん アートカフェアイディアシート ←こちらをクリック
発表後は、講師の方々から、それぞれのアートカフェアイディアに対して講評・アドバイス。
トークの中から、企画を行う上で大事そうな部分を少し書き出してみました。(事務局スタッフの個人的なチョイスです!すみません!)
・目的に誘導するコンテンツ・仕掛けをどうするか。
・違う側面(様々な手段)からひとつのこと(目的)につながっていくような設計図をつくる。
・企画を始めるとき、お金も人もしっかり準備しないと始められない、というように思いがちだが、ちいさいところからでも始められる。『住み開き』自分の家の一室を開放して始めるでもいいし、何人かで集まり1人1~2万出し合って企画してみよう!でもいい。
・空間的なサイズ感・時間的なサイズ感
・サイズ感が大事で、どのサイズでやるか決まってくると、人やお金が具体的に見えてきてプロジェクトが身体化してくる。プロジェクトが実体化してくる。
・対象者を絞って企画するのは成功しやすい方法。
対象者を絞ることで、やることが明確になり、現実的な課題が見えやすくなる。
しかし絞れば絞るほど、マーケットは小さくなるので、経営に関しては現実的でなくなってくる場合もある。
・デザイン的に問題解決に処理ができる話をプランニングとしてしているが、アートプロジェクトとせよ、という課題があった場合、どこにアート性をつくりだすのか。考え出すと止まらないスパイラルの中に入っていく。
その時に、『何を手放したらアートになるんだろう』という視点・思考を持つことが、この学びの最終系にはすごく大事なこと
・解決されているものにもう一個のせていくプレゼンや先の話ができるプレゼンをすることで、課題の情報共有をし、仲間を巻き込むことができる。
・今までにマッチしていないものをマッチさせたりとか、普通にカフェをやったら起こらないことが起きることがアート的であったりもする
・アートの力を信じてる、ということがアートカフェをつくるのに重要ではないか。
・アートカフェのアートの部分が気を抜くとデザインに引っ張られる。
・尻すぼみせず、わくわくしてほしい。
などなどなど、、、他にも多くの大切なことや考え方などを話してくださいました。
企画をおこなう手掛かりやきっかけになればと思います。
最後は、それぞれの審査員から発表者に賞を贈られていました!
発表者のみなさま、お疲れさまでした。