/SMAART 10/15 『佐賀県の伝統菓子文化を知る』

SMAART 10/15 『佐賀県の伝統菓子文化を知る』

10/15  SMAART講座『佐賀県の伝統菓子文化を知る』を開催しました。
午前中は佐賀大学内で3名の講師を迎えてのレクチャーです。

まず、「北部九州の菓子文化・シュガーロード」と題して北九州市立大学文学部教授 八百啓介先生のレクチャーです。

佐賀県の外側から

・地理的条件

・歴史的背景

をもとに、なぜ佐賀県で菓子文化が発展したのかをお話しいただきました。

 

 

次に、「菓子文化と地域づくり」と題して村岡総本舗 村岡安廣社長によるレクチャーです。

佐賀県の内側から、

・1970年代からの佐賀の菓子文化の歩み

・佐賀のお菓子の特徴(一つのものを極める)

・菓子文化と地域文化の関り

等をお話しいただきました。

 

 

 

 

 

 

資料と一緒に、美味しい羊羹も頂きました。

最後に、「フランスの菓子、パン文化と小売業」と題し、関西大学経済学部教授 佐々木保幸先生のレクチャーです。


世界からの目線で

・フランス菓子文化の歴史

・ハイパーマーケット(大型店舗)進出による小売業の衰退⇒佐賀の中心部と重ね合わせて

・マクドナルド事件を例に、フランスの食文化を守る戦いについて⇒食べ物には文化的な重みがある⇒変化に対して何もしなかったら継続できない⇒規制・社会的制度で文化や営みを守る

の内容でお話しいただきました。

 

 

 

 

 

一消費者である私たちも考えさせられる深いお話でした。

午前中は短い時間でしたがお菓子の文化普及の歴史を分かりやすく学べた貴重な時間となりました。

 

講義終わって、午後の部 小城へ足を延ばしました。
この日の小城は小雨模様でした。

まず、佐賀県の有形文化財にも登録されている『深川家住宅 揚羽蝶』にお邪魔しました。

こちらへは、もちろん美味しいランチを頂く目的もあったのですが、趣ある雰囲気が今後のアートカフェの展開につながっていくような思いから受講生の皆様をお連れしました。

昼食を頂きながら、館長の深川様に建物の歴史についてお話しいただきました。

 

 

 

 

 

美味しい食事(ご馳走様でした!)の後は、館内見学です
からくり屋敷のような楽しい空間と歴史ある展示物に受講生も興味深々の様子です。
階段を上がった2階にも面白いスペースがあり、館長さんと受講生の話も盛り上がった様子です。

  

 

 

 

 

深川家住宅でお腹が満たされた後は、徒歩で目の前にある小城羊羹資料館へ向かいます。                             羊羹資料館へは、今回の講師でもある村岡社長に午前中のレクチャーをより深めて頂くために訪れました。

こちらの建物も佐賀の有形文化財に指定され、小城の観光スポットとなっています。                          資料館内には羊羹づくりの歴史にまつわる展示物が並んでおり、村岡社長の案内もあって羊羹の奥深さが学べたと思います。

 

 

 

 

 

展示物を見学した後は、1階でお抹茶と羊羹を頂きながら村岡総本舗の歴史を映像を交えてで紹介して頂きました。      昼食を摂ってすぐでしたが、すんなりとお腹に収まる美味しい羊羹、ご馳走様でした。

 

 

 

 

 

とても分かりやすく丁寧な説明に、小城羊羹の魅力が伝わってきました。

 

続いて、雨の星巌寺へ。                                                    星巌寺は、今回の講座内容とは直接の関係はありませんでしたが、SMAARTには欠かせない、売茶翁とのつながりもある黄檗宗のお寺です。今回は食べることはできませんでしたが、普茶料理を普及させたお寺でもあります。

 

 

 

 

 

雨の中の五百羅漢、風情ある星巌寺でした。

  

 

 

 

 

小城をぐるっと回って、最後に小城市立歴史資料館へ。
締めくくりに小城の歴史を見て学べるポイントを選びました。

 

 

 

 

展示品に見入る人も。
何を感じ取りましたか?
時代で変わる中林梧竹の署名も面白かったですね。

受講生の皆様、一日お疲れさまでした。