音声メディアを中心とした美術作品発表・鑑賞のあり方を探り、発信できるアートマネジメント人材育成プログラム 佐賀モバイル・アカデミー・オブ・アート2023:耳で聴くアート

おしらせ

アートを伝える わかばリポーター講座 詳細レポート

今年の事業では定期的に若林朋子様と濱田庄司様を迎えて、オンラインを中心に活動のご助言を頂いています。(講師紹介リンク)
今回特別にわかばリポーター講座にお越し頂き、直接アドバイスを頂きました。

広報アドバイザーとして講座運営をお手伝い頂いている副島大輔さんによる詳細レポートを、写真家 長野聡史さんによる写真とともにお届けします。

10月7日 企画案の持ち寄り

今回の講座は普段の講師陣に加え、若林さんと濱田さんのゲスト講師2名を加えた5名から意⾒を頂ける貴重な時間となりました。 それぞれが録⾳してきたパイロット版の⾳声を聞いたり、持ち寄った企画案について感想を述べあっていく流れで進みますが、ここまで来るとかなり具体性を持った 「作品」になってきているので、「BGMは話し声の-20dbがちょうど良い」とか 「ご⾃分のキャラクターを活かした脚本に変えてみては」などアドバイスや指摘も具体的です。若林さんのフレッシュな⽬線からのご意⾒や、濱田さんの「⽬が⾒えない美術愛好家」という属性からのご指摘は、これまでとは違った切り⼝からの気づきが多くありました。中でも濱田さんの「⾳は積み上げていくものだから、途中からパッと⼊っていっても理解できない。積み上げるためには情報を詰め込まないことが重要だ。」という⾔葉は私にとってかなり⼤きなインパクトで、視覚表現では当たり前に⾔われている引き算による情報設計が聴覚表現においても意識すべきことであることを痛感させられました。 ⾔われてみれば当たり前の話で、ギチギチに詰め込まれた情報を叩きつけられても、思考するどころか理解することさえおぼつかないですよね。

写真:わかばリポーター講座の様子1
写真:わかばリポーター講座の様子2
写真:わかばリポーター講座の様子3

企画のブラッシュアップや録⾳作業を経て、みなさんの作品の精度も上がってきました。ただ昨年の講座から⼀番時間がかかるのが編集作業だということを実感しているので、これから先の作業を想像してもう億劫になってきました。

写真:わかばリポーター講座の様子4