佐賀大学 芸術地域デザイン学部Webサイト

芸術表現コース

フィールドデザイン分野

ホーム
>
学部について
>
フィールドデザイン分野

アートとフィールドを結びつけ、
新たな価値をうみだす力を養成します。

　本分野では、芸術作品から、景観・風土、文化遺産、記憶や文化的概念などの、有形・無形の文化表象をアートと捉え、経営やマネジメントの視点を織り込みなら地域をデザインする力を養成します。
　そして、地域という空間はもちろん、自治体や国際機関などが行うまちづくり、様々な主体が取り組む活性化、景観デザイン、自然や観光・文化資源の発見と創造など、国内外の多様な「現場」をフィールドとした体験、実践に取り組みます。
　こうした多様な「フィールド」と「アート」をクリティカルで地域横断的な視点からデザインする力を持ち、社会の多様な分野で実践的に活躍できる人材を育成します。

６つの専門分野

都市デザイン

人間が快適かつ安全に暮らせる環境を我々はどう提案できるのでしょうか？その答えを見出すためには、おそらく、既存の都市の成り立ちを歴史的文脈のなかで捉え、今日の都市の個性と特徴を理解しつつ都市の住む人々の活動を読み取り、次の時代に継承される都市のデザインを探求することが必要です。都市デザインとは、人間を取り巻く環境を時空間の視点から科学する学問です。

活き活きとしたまちをデザインを
提案できる

「まちをデザインする」とは物理的な建築や道路を造ることのみではありません。まちの主役は人です。活き活きとした人々の活動を生み出すことも「まちのデザイン」です。人々の活動を生み出すアイデアとデザインを学び、地域活性化に向けたまちのあり方を提案できます。

地理学

地理学は地域を考える学問です。普段皆さんが暮らしている地域では多様な事象が存在し、そしてそれらの事象が互いに複雑に絡み合いながらまた新たな事象を生み出しています。地理学ではそれらの事象がなぜ特定の地域で生じるのか、生じているのか、なぜ変化するのか、といったことを追求していく学問になります。

エリアスタディー

地域創生を担う人材として、地域の視点を踏まえつつも、郷土・地域・日本をとりまく国際関係、アジアの動向・歴史背景にもしっかりと目配りのできる、国際的・多角的な視野を身に着けてもらいたいと思います。そのために、日本＝東南アジア、ひろくは日本＝アジア関係について、アジア地域研究（東南アジア社会経済史、東南アジア政治文化研究）、国際関係史を通して考究していきます。さらに明治以降現代にいたる、日本の南洋・アジア関与をめぐる問題、移民問題・社会文化状況と郷土・国民意識、アジアとの関わりを通じた歴史・国民教育における実在・伝説上の人物等の位置づけの変遷などに着目、郷土史と地域振興、国民統合、ナショナリズムとの関わりについても考察します。

ヘリテージマネジメント

現代の社会は新たな技術や文化の登場により、日々、豊かさを増しているように見えます。しかし、新たな技術・文化、それに原動力とした未来も、人類の過去からの連続と全く分離したものではありません。むしろ過去の遺産、ヘリテージが新たな技術や文化の根源にあると捉えられます。ヘリテージマネジメントでは、フィールドにあるヘリテージを中心にその保存、継承、将来における文化や芸術、思索の源泉としての活用を考えていきます。

過去と調和した地域やまちづくりを
考えることができる

地域やまちづくりの中にヘリテージをどのように取り組んでいくかを、フィールドの事例から考えていきます。キラキラしたデザインを駆使するものではありませんが、過去の人、現在、そこに住む人の思いを配慮しながら、地域のヘリテージをマネジメントする考え方を形成できます。

Intercultural Communication

Intercultural communication explores the development of critical cultural awareness broadly aimed at triggering and managing personal and social transformation through intercultural dialogue.

マーケティング

マーケティングは市場をどのように捉えるのか、どのようにアプローチしていくのかを考え、社会課題や企業課題を解決していく学問です。対象が地域であれば、対象地域の特徴を捉えていくことが重要です。地域のニーズを把握し、地域のニーズを満たす価値を創造していくことを考えていきます。地域創生マーケティングとは、地域に新しい価値をデザインし、探求していく学問です。

主なフィールドデザイン分野
選択科目

都市空間論 I ～ II ／地域再生デザイン学／ヘリテージマネジメント論／エリアスタディー演習／
フィールドワーク実習／美術品流通論／インターカルチュラル・コミュニケーションとアート II ～ III ／
地域史論 I ～ III 他

予想される進路

公務員（まちづくり、都市計画、文化保護、観光）／観光関連業／アートコーディネーター／
コミュニティ・デザイナー／マスコミ／博物館・美術館／企業（建築・設計、都市プランナー、不動産）など

取得可能な免許・資格

博物館学芸員