佐賀大学芸術地域デザイン学部

佐賀大学芸術地域デザイン学部
芸術表現コース 美術・工芸分野イメージ
芸術表現コース

有田セラミック分野

有田焼(肥前磁器)創業400年の伝統を背景に、
表現・科学・経営を融合させた人材を養成します。
有田セラミック分野では、「陶磁器に対する高い専門性を養うと共に、多様な分野と協働できる」「グローバルに地域全体の視点から陶磁器産業を考えることができる」を教育目標に掲げ、新たな地域のあり方を構築する人材の養成を目指します。分業の一部を担う作り手であっても地域全体の視点からグローバルに陶磁器産業を見渡して仕事ができる人材、他業種とアイデアや生産体制について意思の疎通ができる人材、マーケティングや商品開発ができる人材、技術革新を商品につなげられる人材、海外のデザイナーやアーティストと交流し新しい視点の作品を開拓できる人材、様々な生産活動で地域を再構成し地域の活性化につなげることができる人材など多様なビジョンを描いています。

3つの専門分野

陶磁・造形イメージ
陶磁・造形
素材と加工技術・プロセスと目的によって、日本の焼き物は著しく進化してきた。他のアジアの国々と同じように、文化や思想を表現する媒体ともなってきた。そしてそこには様々な質感も含めた「造形」が示されてきた。更に現代では、欧米の表現様式による焼き物の造形も多くみられる。このような中で焼き物の造形とその表現について基本から実践まで実験・経験と共に学ぶ。
陶磁・装飾成形イメージ
陶磁・装飾成形
日本磁器発祥の地として400年の歴史を持つ有田。多くの先人が工夫を凝らし、編み出してきた技術や知恵を産地の中で身をもって学んでいく。素材に向き合い、素材の扱い方を知る。手仕事の技術の中にその理屈や理由を発見していく。「ロクロ成形」や「装飾技法」の授業を通して、伝統として伝えられてきた技術や思いを学び、基礎から応用まで積み重ねていく。
陶磁・プロダクトデザインイメージ
陶磁・プロダクトデザイン
産業としての焼き物を考えるとき、焼き物を作ること、売ること、使う人のこと、使う社会のこと、そして振り返って作る人のこと即ち、自分のことを考えなければならない。日本のプロダクトは素晴らしい。その根底が伝統工芸、民芸などの日本の文化・思想に裏打ちされているからであろう。産業・デザイン・陶磁に内在するそのような文化・思想を伏線に、プロダクトの入り口として石膏型を用いた成形技法を演習・習得していく。
主な有田セラミック分野選択科目
陶磁成型技法 I ~ III / 装飾技法 I ~ III / ロクロ成形 I ~ III / 石膏型成型 I ~ III /セラミック原料化学 /
釉薬化学 I ~ II / CAD/CAM I ~ II / 陶磁特別演習 I・II(14代今泉今右衛門、15代酒井田柿右衛門)他
将来の進路
陶芸家、器作家、造形作家 / 陶磁器デザイナー(陶磁器メーカー、陶磁器商社) /
伝統工芸士(ろくろ師・絵付師) / ファインセラミック技術者 /流通・販売(百貨店、陶磁器ギャラリー) /
公務員(伝統産業振興、やきもの関連等の部署)など
取得可能な免許・資格
中学校教諭一種免許状(美術) / 高等学校一種教員免許状(美術、工芸) / 学芸員
SPACE-ARITA
~有田キャンパスから世界へ、
世界から有田キャンパスへ~
 芸術地域デザイン学部は海外の様々な教育・研究機関と学術・文化交流を実施し、大学間学術交流協定校との交換留学制度を設けています。
 中でも芸術・デザイン分野の主に陶磁器による表現を、有田キャンパスをベースに専門的に学ぶ交換留学プログラム「SPACE-ARITA」は、欧州を主に様々な国から交換留学生を受け入れています。
 「SPACE-ARITA」留学生は、400年の歴史に裏打ちされた陶磁器生産技術や文化からインスパイアされる刺激と共に、自身が求めているアイデアやデザインを実現できる場となっており、帰国後は有田で制作した作品をミラノデザインウィーク、アンビエンテなどで発表し、大きな成果を残しています。

活動風景